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2005年4月11日

エーテルの復活か?

エーテルを復活させるための実験が行われようとしている。と言っても、この「エーテル」とは有機化合物のことではない。1世紀以上も前に科学実験によって存在が否定された“宇宙に充満する原質”のことだ。イギリスの科学誌『NewScientist』が、4月2日号の特集でそれを伝えている。

当時の科学者は、「光は波である」ことから、海の波が海水を必要とするように、光も何かの媒体を通して空間を伝わると考えた。そして、この見えない媒体にエーテル(ether)という名前をつけた。このエーテルの名は、ギリシャの自然学に由来する。古代ギリシャ人は「真空」というものを認めずに、宇宙にはアイテルが充満していると考えたが、それを物理学の世界に持ち込んだわけだ。

ところが1887年に、アルバート・マイケルソンとエドワード・モーレイという科学者が共同してエーテルの存在を確かめるための実験をした。エーテルが実在するなら、宇宙空間を高速で飛んでいる地球には、風と同じように“エーテルの風”が当っているはずだから、この風と同方向に進む光と、それに逆らって進む光の速度には微妙な違いが出るはずだ--というわけで、精密な測定装置を作り上げて実験をしたところ、残念ながら2つの方向に進む光の速度に違いはなかった。その後、似たような実験が繰り返されたが、やはり有意な差は観測されなかった。そして、物理学の教科書には「エーテルは存在しない」と書かれるようになった。

が、この結果に満足しない科学者も少なからずいた。彼らが工夫した実験では、“エーテルの風”は地球の周りを秒速8キロのスピードで吹いていると測定された。1902年のウィリアム・ヒックスの実験、1921年のデイトン・ミラーの実験などが続き、実験のたびに“エーテルの風”の速度が微妙に違ったりしたことから、定説を覆すには至らなかった。そこで今、シシリー島にあるイタリア国立核物理学研究所のモーリツィオ・コンソーリ博士が、20万ドルをかけた大実験を行い、この“世紀の謎”の解明に挑戦しようとしているらしい。

詳しいことはよく分からないが、『NewScientist』誌によると、エーテルの存在が実験で証明されれば、アインシュタインの相対性理論も修正を余儀なくされるといい、素粒子論中の謎の一部も説明可能となるらしい。それからもう一つ、生長の家の関係について言えば、谷口雅春先生の『生命の實相』がエーテルの存在を前提としていたことで、一部から「科学的でない」とされてきたが、その評価が変わる可能性もある。

谷口 雅宣

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コメント

倉山さん、

 コメントありがとう。こんな“硬派”の記事も、興味をもってくれる人がいるとは、ちょっと以外でした。

>> 先に卒業した者勝ちかもしれません。

 これは傑作です!

投稿: 谷口 | 2005年4月14日 11:29

遅ればせながら、私もコメントをば…。

「エーテルの復活」の可能性ありとは…私にとっても大変なオドロキでした。『生命の実相』を読むときには、あの箇所はいつも『要するに「無」ということだよね…』と読み替えておりましたが。

物理学の専門的な点については、私にはチンプンカンプンですが、「先に卒業したもの勝ち」という倉山さんのコメントは、ほんとに傑作ですね!

投稿: 山中 | 2005年5月 9日 08:15

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